本記事は次のような方におすすめです。
- 英検の単語を覚えることが出来ない
- 具体的にどの単語帳を使用したら良いのか分からない
- なるべく最短で単語を覚えたい人
実は、単語を覚える時間帯や手法を見直すことで、英検の単語を効率よく暗記することが出来ます。
なぜなら、英検で覚える必要がある単語は「使う」必要はなく、「分かる」だけで良いからです。
また、単語の暗記量は英検合格に直結します。
英検の単語に対する考え方を見直すことで、私自身も英検1級に一発合格しています。
本記事は、2級~1級レベルに挑戦する方向けとなっています。
この記事は、リーディングセクションの語彙パートのスコアアップに直結します。
結論としては以下の3点を実践することです。
- 単語帳のゴールデンタイム(朝起きてからと夜寝る前)を活用する
- 覚えられないときは2つ目の単語帳を使う
- 単語はノートに書いて覚えない。耳と目で覚える
本単語帳の使い方はライティング力UPは想定していませんのでご注意ください。
それでは、本編はじまります。
単語帳のゴールデンタイムを活用する
単語帳のゴールデンタイムとは
単語帳を使用するゴールデンタイムは間違いなく「朝起きてからと夜寝る前」です。
特に夜寝る前は長期記憶に直結すると言われており、非常に効果的です。
前提として英検の単語帳は長期記憶で覚える必要があります。
天才ではない限り、あの量の単語を1夜漬けの短期記憶で覚えることはできません。
池田は、睡眠は脳の中で断片的な情報を組み合わせて、整合性が取れたものだけ長期記憶する作業である。そして、睡眠前の1~2時間は記憶が鮮明で整合性を脳がとりやすいため、「脳のゴールデンタイム」と述べている。
世界記憶力選手権グランドマスターの驚くほど簡単な記憶法/池田義博
また、起きてから昨晩に行った記憶を定着させるために朝の時間も欠かせません。
世界記憶力選手権グランドマスターの驚くほど簡単な記憶法/池田義博
長期記憶をしようとしても、1時間後には約半分は忘れてしまいます。
朝起きた後に復習をする事で、もう一度長期記憶を呼び覚ましましょう。
おすすめの学習時間帯
以上の結果から、以下の時間帯に単語学習を行うのが良いでしょう。
記憶おすすめ時間帯 | 理由 | |
---|---|---|
第一位 | 夜寝る1~2時間前 | 脳のゴールデンタイムだから |
第二位 | 朝起きてすぐ | 昨夜覚えた内容を復習 |
第三位 | スキマ時間(通勤・通学等) | 無駄時間を無くすため |
第三位は無駄時間を有効活用する意味で凄く有効です。
例えば通勤時間が30分だったとしても、往復で1時間は確保することが可能です。
単語帳は常に持ち歩いて、ぼろぼろになるまで使い込むことをおすすめします。
覚えられないときは2冊目の単語帳を使う
単語帳は1冊派?複数派?
結論から言うと「普通の人は単語帳2冊目を買うべき」です。
買うタイミングは「1冊目に飽きたら」で構いません。
単語帳1冊派と複数冊持ちの議論はありますが、それぞれの意見は以下の通りです。
1冊持ち
- 基本的には1冊で範囲を抑える事ができる
- 勉強時間が短くてすむ
- 余計なお金がかからない
複数持ち
- 単語帳の飽きを防ぐ事ができる
- 別の単語の意味を覚えることができる
- 覚える単語の量が増える
様々な意見がありますが、シンプルに「単語帳の飽きを防ぐ事ができる」が一番の理由です。
1冊の単語帳を眺めているとマンネリ化してしまい、最終的に間違いすら気にしなくなります。
効率を取りたい方は1冊持ちが最も効率が良いです。
しかし、同じ本を何度も何度も集中して読むことが出来る方は少ないです。
複数冊読破した私でも、単語帳を覚える作業は苦痛です。最終的に投げ出すリスク大です。
下記の図をご覧下さい。
もし、上記の条件の生活をする必要があるなら、ほとんどの人はAを選ぶと思います。
ちょっと変わったBを選んだあなたは単語帳1冊でいけます。(メロンパン好きなのかもしれませんね)
単語帳は本の縛りプレイです。
食の縛りプレイが厳しいように、単語帳一つをやりこむことはかなり苦痛です。
具体的な英検のおすすめ単語帳
英検合格には単語帳の存在が欠かせません。
メイン単語帳とサブ単語帳の2冊をご紹介します。
1つ目は「英検 でる順パス単」です。
過去10年間の出題データを分析して、収録しており、英検合格には必須の一冊。
単語学習に飽きない人であればこれ一冊でも合格は十分可能です。
2冊目の単語帳としておすすめが「出る順で最短合格!単熟語EX」です。
分析元が英検なので、大きな違いはありません。
しかし、フォーマットや使用例文が異なるため、1冊目で覚えられなかった単語が入ってきやすいです。
違う単語帳で同じ単語に出会うと記憶に残りやすいです。
ぜひ、実践してみて下さい。
単語はノートに書いて覚えない。目と耳で覚える
ノートに書いて覚えることが効率が悪い理由
最大の理由は「一定時間内に触れることのできる単語量」が少ないからです。
1単語あたり、単語帳を見たり、聴いたりす動作にかかる1単語当たりの時間は1秒以下(一瞬)です。
しかし、少なくとも単語を書くと2秒はかかります。
単語帳が2000語収録され、ノンストップで学習し続けるとします。
そうすると一周当たり2500秒(約30分)の差が生まれます。
それを10周すると5時間,20周すると20時間の差が生まれます。
当然、学習時間が増える毎に休憩時間も増えるため、余計に効率は落ちてしまいます。
そのため、書いて覚えるのではなく、「見る」もしくは「聴く」を使って単語を覚えましょう。
その他、ノートに書いて覚える勉強方法をおすすめしない理由です。
書いて覚える勉強をおすすめしない理由
- 1単語当たりにかける時間が長くなるから
→上記の理由 - 勉強場所が限られるから
→机が無いところだと勉強がしない習慣がつきます - リスニング対策が出来ないから
→書くだけでは発音は身につきません
なぜ、目と耳で覚えるのか
その理由は、「英語を日本語を介さずに理解するため」です。
日本語を学ぶときに皆さんは、本のみから学んではいないはずです。主に親の発音を聞いて、声まねをして学んでいったはずです。
視覚情報で学ぶことはもちろん大切ですが、折角の聴覚情報を使わないのはもったいないです。
よく、知られている内容ですが以下のような論文があります。
五感による知覚の割合「味覚1.0%、触覚 1.5%、臭覚 3.5%、聴覚 11.0%、視覚 83.0%」
『産業教育機器システム便覧』(教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972
認知情報の中で8割程度を占める視覚情報ですが、1割程度は聴覚情報です。
単語帳の音源を使用しない事は「1割の知覚情報を捨てている」事と同じです。
「見る、聴く、話す」をしっかりと使って、単語を頭に叩き込みましょう。
まとめ:3点を意識すると単語帳を効率よく使いこなせる
紹介した3つの点を意識して勉強すれば、最短で単語力の向上が可能です。
最後に今回のおさらいをしましょう。
- 単語帳のゴールデンタイム(朝起きてからと夜寝る前)を活用する
- 覚えられないときは2つ目の単語帳を使う
- 単語はノートに書いて覚えない。耳と目で覚える
繰り返しにはなりますが、最も大切なことは「効率を意識」して単語帳をやりこむことです。
だらだらと続けてしまいがちな単語学習に「どうすれば早く記憶に定着させられるか」と常に考えましょう。
そのほかの英語学習の勉強方法が気になる方は、下記のおすすめ記事もチェックしてみてください。
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