はじめに
ぽいちのぶろぐを読んで頂きありがとうございます。
本日の内容は英語学習に関するコラムです。英語を頑張っている人が一度は聞いた事があるかも知れない意見「TOEICって意味が無い」についてです。
私は約8ヶ月で450点レベルから935点まで、8ヶ月でスコアを上げることに成功しました。
英語試験の中では最もポピュラーなTOEICですが、
私は900点を取ったのにも関わらず、一部の友人からは「TOEICなんて意味が無い」「何のために900点なんて取ったの?」と言われることも多いです。(か、悲しい。。。。)
今回は他の英語試験もチャレンジし、実際の仕事でも使用している私が考える、TOEICがなぜ役に立たないと言われるのかを、5点紹介します。
前提として、TOEIC自体は凄く魅力的な資格です。
社会的にも認められますし、人生が上向きになる資格ですのでご安心下さい。
なお、本記事はTOEIC の Listening & Reading に関する内容です。
TOEICが意味ないと言われる理由5選
初めにTOEICが意味ないと言われる主な理由を5つまとめました。
意味ないと言われる理由 | 背景 | |
---|---|---|
1 | 英会話が上達しない | スピード・訛りに付いていけない |
2 | 映画・ニュースが理解出来ない | スラング・文化の違いに大苦戦 |
3 | 他のテストでは高得点が取れない | Speaking & Writing に苦戦 |
4 | 上には上が沢山いる | 帰国子女・海外大学勢はレベルが違う |
5 | 国際標準のテストではない | 日本と韓国で主流の試験だから |
順番にそれぞれの理由の詳細を見ていきましょう。
1. 英会話が上達しない
TOEIC最大の欠点は会話力が向上しない事です。
リスニングは問題でも解いているし出来るようになるんじゃないの?と思われるかも知れませんが、TOEICのリスニングと実際の英会話は全くの別能力です。
実際の会話は訛り・スピードが段違い
TOEICのリスニング音源は非常に綺麗で、スピードがゆっくりです。
一方で、実際の会話になると、訛りはありますし、テンポはとても速いです。
結果として何を言っているか分からず、
笑顔で「エへへへ…….」と言う、話を理解している風の日本人が誕生します。
TOEICはあくまでも英語の知識があるかどうかを試すテストです。
実際の生の英語は、生の環境から学ぶのが一番効率が良く成長出来ます。
中国系は訛りに、ヨーロッパ系はスピードに苦戦
実際に英語を通してコミュニケーションを取る場面で、ネイティブの方と会話をする機会は意外に限られています。
世界には約80億人の人が住んでいて、アメリカ人は約3.8億人、イギリス人は約0.7億人しかいませんからね。。。
基本的には中国の方とヨーロッパの方と会話する機会が比較的多いのかなと思います。
そのため、第二言語同士で会話をする機会が大学や会社に入ったあと感じる機会が増えます。
その際に感じるのは中国の方は母国語に由来する訛り、ヨーロッパ系は英語のスピードの速さに苦労します。
実践的な英語はテストではどうしても習得できない部分がありますのでご注意を。。。
2.映画・ニュースが理解出来ない
「TOEICで良い点を取ったから、英語で映画やニュースを見てみたい!」
その気持ち凄く分かります。
最初は私も格好付けて、英語で映画やニュースを見ようとしました。
しかし、これら2つは非常に難易度が高いです。特に映画は字幕を付けたとしても理解する事は非常に困難でしょう。
スラング大苦戦
「まじでスラングばっかり。。。」
私が英語で見てみようと試みた初めての映画はハリーポッターでした。
しかし、ハリーポッターの内容はスラングがこてこてのイギリス英語スラングが多すぎました。
時間をかけて1つ1つ調べてみるのも良いかも知れませんが、検索をしている間に、ストーリーの本質や大枠を忘れてしまい、苦痛になります。
スピードについていけない
TOEIC900点を達成した私は格好付ける為に、友達に英語のコツを聴かれた際、
「通学途中にBBC,CNNを聴いているよ!」
と言っていました。すみません。何一つ理解出来ていませんでした。
そもそも背景知識の無いニュースを違う言語で、ネイティブが話すスピードで理解するのは無理です。
ビジネスで使う英語とニュースで使う英語は求められる背景知識や単語全てが異なります。
TOEICが出来るからと言って、何も知らないことを一瞬で聞き取り、
背景知識が付けられるほどリスニング力はついていない事を理解しましょう。
3.他のテストでは高得点が取れない
「TOEIC900点だから、換算表だとIELTS,英検はこれくらい取れるな」
その考え、危険です。
TOEICの対策を一切していない人がTOEICのスコアを見て、ネットで出回っている換算表を使用して他の試験のスコアを予想するのは正しいと思います。
しかし、TOEICの学習のみをした方はあくまでも、英語力ではなく、TOEIC力が付いたと認識してください。IELTSの土俵に立ったら、IELTS用の勉強。英検なら英検です。
特にTOEIC以外のテストは基本的に Writing と Speaking が追加され、それぞれの得点比重は均等です。どうしても、他のテストに挑もうとすると、Writing & Speaking が足を引っ張ってしまう為、結果的に思った点数が取れません。
しかし、英語の試験の高得点の種類をTOEIC,英検,IELTSと徐々に増やしていくことで本物の英語力が付いていきます。
4.上には上が沢山いる
残念ながら、3年以上海外にいた帰国子女にはTOEIC900点レベルでは英語力で到底叶いません。
大学や社会に出ると、自分より上の英語力に長けた、
純ジャパではどうしても埋める事の出来ない圧倒的な差を見せつけられます。
しかも、その方達は生まれてからの環境が英語に囲まれた世界なので、
少ない努力で、完璧な英語が身についている方が多いと思います。
英語で1番になりたい、誰にも負けたくないと思う心は大切ですが、目標を達成したら、
自分の好きなことに人生の貴重な時間を使うのをお薦めします。
英語なんて聞き取れれば、伝えられればいいんです。綺麗な言葉を使う必要はありません。
必要な分だけ、必要な時間、英語学習に取り組んで頂ければ人生は上向きになりますよ。
5.国際標準のテストではない
TOEICは国際的にポピュラーな英語試験ではありません。
海外の大学や就職をしようと思っても、
基本的にはTOEFLかIELTSの一定のスコアをとらないといけない場合がほとんどです。
また、TOEICのスコアを「英語力の証明」として受け入れてくれる教育機関も基本ありません。留学や就職、更には永住権獲得の審査において、英語力の証明としての効力があるのは、IELTSとTOEFLのみです。
https://www.ausbiznet.com/philippine/column/20553
有名な話ではありますが、TOEICは日本と韓国でしか用いられていないという噂があります。
実際にホームページのレポートには次のような記載がありました。
The percentages of test takers who had previously taken the TOEIC® test varied widely across countries, from lows of 7% in Lebanon, 10% in Poland, and 10% in Egypt, to highs of 76% in Japan and 74% in Korea.
https://www.ets.org/pdfs/toeic/toeic-listening-reading-report-test-takers-worldwide.pdf
日本語訳かつ要約かつ意訳すると、「TOEIC2回以上受けたことある人は、日本と韓国は70%以上だけど、他の国はそうでもないよ」っていう感じの訳になります。
日本と韓国以外では何度もTOEICを受けてスコアを上げて、メリットがある訳ではないというようなデータです。
また、受験者に国際的な試験でないことを知られたくないからなのか、国籍別受験者数もホームページからの記載は見つけられませんでした。(記載があれば教えて下さい)
そのため、基本的には日本の就職や大学院に進むための試験と割り切って考えるのが良いでしょう。
まとめ
よく世間でTOEICは意味が無いから、他の試験を受けた方が良いという意見を聞きますが、
今回はその内容について解説しました。
確かに、世界的評価、真の英語力向上という面で見ると他の試験と比べて劣ってしまう点があるのは事実です。
一方で、TOEICは日本で生きていく上では世間的に非常に評価されている資格で有り、
持っているだけであなたの将来は大きく開かれます。
それ以上に私はTOEICの学習を通して身につける事が出来た勉強習慣や学ぶ意欲により価値があると思っています。
実際、他のテストと比べて参考書や勉強法も豊富で、チャレンジしやすい資格なのも事実です。
まず、英語を頑張り始める第一歩としてTOEICを選択するのは悪くはないと思っています。
本記事が皆さんの英語学習の一助となることを願っています。
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